-静かな雪の中で-

 

朝の通学路で濡れた 自転車のタイヤ
帰る頃には凍りついてる 冬が好きな訳の一つ

ザクザクとうもる足跡
ジングルベルの音と雪の音
虫達もいないからよく通る
静かな白い大地に

わざと倒れて雪の体温を
感じる夜 隣に誰かいればいいのに

手のひらに残りつもる雪の白さに
僕の心の音が共鳴する
このまま埋もれて一緒になったら
さみしくなりそうでポケットに入れた冷えた手

遠い街の君の帰りを待つ冬の夜